第3回 佐々木潤子さんのテーブルフラワー・
 コーディネート

ささき じゅんこ

フラワー・コーディネーター 東京・世田谷にてアトリエ「ブランヴェール」を主宰。ウェディングフラワー、ギフトアレンジなど手掛けるかたわら、少人数のレッスンも開催。「絵画やケーキ、旅先のディスプレイなどから、色合せのアイデアを見つけます」

www.ss.iij4u.or.jp/~blanc


お客さまの多い時には、手作りのテーブルフラワーで、おもてなし上手を目指してみては?
食卓の彩りとして、会話も楽しく弾みます。
「パーティーの後は、みなさんに持って帰ってもらえるように。小さな花束を5つアレンジしました」
 お客さまの集まる機会などにお花をカジュアルに楽しんで欲しい、という佐々木さんの心のこもったアイデアです。
 まずは1組の花束作りから。始めに主役になる花を決めます。そこにサブの花を合わせ、周りにグリーンを添えて柔らかい印象に。色はグラデーションで揃えるのが基本ですが、さし色として違ったカラーを組み合わせるのもポイント。
 今回の基調色は、華やかなピンクに。主役の花には濃いピンクのバラ、サブは淡いピンクのバラ、グリーンにハボタン、さし色にオレンジのラナンキュラスを添え、5つ花束を作ります。また、主役の花に形に変化のあるものを使用すると、全体の仕上がりにも表情が。
 大切なのは、食卓に彩りを与えつつ、邪魔にならないこと。器はダーク系で丈の低いものを選びました。
「差し上げる方を思い浮かべながら作ると、心も伝わりますよ」

◎作り方 ◎材料
@ まずは花束を作る。主役の花、サブ、グリーン、さし色の花の順で束ねていく。
A 茎の下の部分を切りそろえ、麻ひもで結ぶ。
B 5つ花束ができたら、水を張ったバスケットに、四隅、真ん中の順で挿していく。
主役の花(5本)…リーク(濃いピンクのバラ)、オペラ(丸いキク)
サブの花(10本)…ロシータベンデラ(淡いピンクのバラ)、コーヒーブレイク(チューリップ)、ヒヤシンス、セルリア(ピンクの花)
グリーン(10本)…ビバーナム(アジサイのような花)、ハボタン(キャベツのような花)、ヘデラベリー(実のついたグリーン)
さし色の花(5本)…ラナンキュラスなど
バスケット(30×30×15cm)、ハサミ、麻ひも
※バスケットは透明のセロファンを敷き、テープで留め、水を張ります。

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