Vol.7

ニイツテルミ

腎臓を患ったのを機に、マクロビオティックの第一人者・久司道夫氏の指導を受け、健康を取り戻す。その後、マクロビオティックをベースにした料理教室「Vegetarian Cooking Live」主宰。
砂糖を使用しないデザートに定評があり、『スィートハート』『天使の食卓』(ともにジュピター出版)等の著書がある。

基本的に肉や魚を使わないのが「マクロビオティック」。
そのせいかお父さんや息子さんからの評判は今ひとつなのでは?
そこで、今回はそんな男性陣も大喜びしてくれる、とっておきのメニューをニイツテルミさんに教えていただきます。

ニイツさんが今回挽き肉のかわりに使ったのは、なんとオートミール!
「タマネギとシイタケを使うだけ。そこにナツメグを一つまみ入れて焼けば、香りがハンバーグに変身するんです」
実際、味も食感もハンバーグそのものです。「オートミールには玄米の3倍もの食物繊維が。ご家族の健康を考えても、本当におすすめの一品です」
そして、根野菜のバーニャカウダー。オリーブオイルとアンチョビペーストを混ぜたイタリア料理のソースですが、今回はアンチョビを赤みそで代用しています。
「家族みんなで楽しんで食べていただけると思います」
根野菜は茹でるだけなのでいたって簡単。パンをバーニャカウダーにつけて食べてもなかなかイケます。とかく野菜不足になりがちなお父さんやお子さんと一緒に、今夜の夕食にいかがですか?
 
「オートミールのハンバーグと根野菜のバーニャカウダー」 
オートミールのハンバーグ
材料(4人分)
オートミール2カップ
タマネギ大2個
干しシイタケ4個
調味料/ナツメグ、醤油各適量
フルーツジャム大さじ1杯、
醤油大さじ1杯、ショウガ少々
作り方
@ タマネギを粗くみじん切り。干しシイタケも事前に水でもどしておき、粗くみじん切り。オリーブオイルをフライパンで温め、タマネギ、干しシイタケをよく炒める。
A @に醤油を少々入れて、こんがりキツネ色になるまで炒めたら火を切る。
B オートミールと水3カップ(オートミールの約1.5倍が目安)を鍋に入れて3分ほど炊く。あまり柔らかくなりすぎないよう気をつける。
C オートミールと炒めた野菜を合わせてこねる。このときナツメグを指でひとつまみと、好みに応じてハーブやオールスパイスも入れる。よくこねたら楕円形に形を整える。
D 手に小麦粉をまぶして再度、形を整えたらフライパンで焼く。こんがり焦げ目がついたところでひっくり返して焼く。
E フルーツジャム、醤油を混ぜて、同じ分量の水で軽く火に通してトロリとなってきたら、ショウガを混ぜてソースの完成。ハンバーグにかけて食べる。
 

◎根野菜のバーニャカウダー  
材料(4人分)
バルサミコ酢大さじ2杯、
オリーブオイル大さじ6杯、
赤みそ大さじ2杯 (アンチョビでもよい)、おろしニンニク適量、 ハーブ少々
レンコン、カリフラワー、ミニアスパラ(他にインゲン、カブ、サトイモ、ヤマイモなど)
作り方
@ 根野菜を適量に切り、茹でておく。
A バルサミコ酢、オリーブオイル、大さじ2杯の湯で溶いた赤みそを混ぜて、バーニャカウダーを作る。最後におろしニンニクを少し入れる。
B
Aのバーニャカウダーを温めながら、茹でた野菜をつけて食べる。

◎カボチャのデザートスープ
材料(4人分)
冷凍カボチャ約1kg
ココナッツミルク2缶
レンズ豆かタピオカ
メープルシロップ大さじ4杯
塩少々
 
作り方
@ 冷凍カボチャは解凍後、皮をむき、カボチャがかぶるくらいの水(今回は、干しシイタケのもどし汁を使用)を入れて煮る。
A グツグツと煮えてきたら、ココナッツミルクを入れてさらに煮る。
B
シロップと塩で味を整える。火を止めて完成。
  ※おかずにしたければレンズ豆を入れる。デザートにするならタピオカがおすすめ。

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