Vol.5

ニイツテルミ

「Vegetarian Cooking Live」主宰。畠山百合子料理塾、マクロビオティックの教室リマ・クッキングアカデミーを卒業。久司道夫氏の指導を受ける。砂糖を使わないデザートに定評がある。著書に『スウィート ハート』『天使の食卓』、訳書に『シェフ・サトウのオールナチュラルデザート』(すべてジュピター出版)がある。

最近、話題の「マクロビオティック」とはいったいどんな料理?
今回から、マクロビオティックをベースにした料理教室を主宰するニイツテルミさんに、初心者でもできる献立をシリーズで教えていただきます。
そもそもマクロビオティックとは、肥満や病気を食べ物で治す“食事療法”のことを言います。肉や魚といった動物性食物を食べないかわりに、大豆等の植物性タンパク質で補うのが基本。アメリカ在住の久司道夫氏によって広められ、ニイツさんご自身も腎臓を患い久司氏に指導を受けて健康を取り戻した経験を持ちます。
日本も食事が欧米化傾向になり、病気ではないけれど、肉や脂を控えたいと思っている方も多いはず。そこで第一回目は、マクロビオティックをベースにした韓国料理の献立を教えてもらいました。
「たっぷりのねぎとキムチを混ぜ合わせたビビンバや、葛粉で作る砂糖不使用の“柚子茶”のデザートは簡単にできて、しかも男性や子どもにも喜ばれますよ」
韓国食材は、韓流ブームの影響で手軽に入手しやすくなりました。初めての方でも手軽で、美味しくできる献立です。
 
◎ビビンバとわかめスープ  
ビビンバの材料(4人分)
玄米…2合 インディカ米…ひとつまみ
ねぎ…2本(わかめスープにも使用する)
木綿豆腐…1丁
キムチ、玄米あられ、韓国海苔…適量
調味料/ミリン、ごま油、ラー油、塩…各適量
タレ用の材料/ごま油、ラー油、ポン酢、コチジャン…各適量を混ぜ合わせておく
作り方
@ 炊飯器で玄米とインディカ米を炊く。前の晩に、2倍の熱湯と塩ひとつまみを入れてセットしておく。
A 具の下ごしらえをする。ねぎの白い部分を細切りにした“白髪ねぎ”を作る。炒り豆腐は、前の晩に水切りした豆腐をフライパンで炒り、湯気がでなくなったらミリン、ごま油、ラー油、塩で味を整える。キムチは食べやすい大きさに切っておく。
B 大きめの器に、炊きあがった玄米をよそい、炒り豆腐、キムチ、韓国海苔、玄米あられをのせ、まん中に白髪ねぎをたっぷり盛り、タレをかけ、混ぜ合わせて食べる。

わかめスープの材料(4人分)
ねぎ…ビビンバ用に使用しなかった、青い部分と芯を使用
ショウガ…1個(小さめ)
具の材料/一口大に切ったわかめ、細かく刻んだトウガラシ、千切りしたショウガ、白ごま、コリアンダー…各適量
調味料/ごま油、塩
作り方
@ 鍋に水と青い部分のねぎ、スライスしたショウガを入れ、中火でコトコト煮る。
A ねぎとショウガを取り出し、ごま油と塩で味を整え、器にスープダシと具を入れる

◎葛の柚子餅
材料(4人分)
柚子茶(柚子のマーマレード)…1カップ
柚子1個分の絞り汁
葛粉…大さじ2
水…1カップ
 
作り方
鍋に材料すべてを混ぜ合わせ、弱火にかける。液体が透明になったら、器に移し流し、冷やして固まったら完成。

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